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テレビの画面には、この作品の製作者の名が下から上へと流れていた。とても沢山いる。一つの作品を創るのに、これほども多くの人が携わっているのか。でもそんなものに興味は無かった。小柄な少年は仰向けに転がった。ふーーっと息を吐く。針は夜中の2時を示していた。確か、夕飯を食べ風呂から上がり、部屋に入ったのは8時過ぎ頃だった気がする。ラストステージだったからか、こんなに長時間ノンストップでやり込んだのは初めてだった。一気に疲労を感じる。起き上がって布団に入る気力も無く、少年はそのまま目を閉じてしまった。
「・・・・・れ」
ん?今何か聞こえたような。でもうとうとしているから変な夢でも見ていたのだろう。少年は目を開けずにいた。
「・・・くれ。・・・・た・・・てくれ。
やっぱり声が聞こえる。少年は目を開けた。仰向けのまま目をキョロキョロたすけてくれ!」と動かす。気味が悪い。少年は少し汗をかいた。
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