~1章~ ただの日常風景にしても、オレの苦労が多すぎる

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「いや~!皆が楽しそうで何よりだよHAHAHA! ………………。 …こんな街滅べばいいのに」ボソッ 「き、気持ちは察するけど、そこまで…。 …まぁ…自業自得だけど」 …もう様子見は十分だろう。 街の外観は西洋風の街並み。(欧米か!) 中の利用者の思考は関西系。(大阪か!) つまり、ギャグに並々ならぬこだわりを見せているのだ。 …これの元になった原因は、5年前に行われた大演説にある。 あの時オレはトゥリアとの漫談を披露し、その時に初めて『お笑い』という文化に触れたらしい。 殺伐とした世界に在っては、それも当然かもしれない。 加えて、オレという第一人者にツッコまれるのがステータスになるらしい。 絡まれる度にハイテンションキャラを作らなきゃならないオレとしては、正直ウザい事この上無い。(多少は元からだけど) そういった風潮は、まだアルデン区街限定で流行しているらしいが… …お笑いブームが早く去る事を願うばかりだ。 「………そろそろ行こう? プレゼントもちゃんと貰えたし。 アタシは堪能したから…ね?」ポンッ 「………ああ…悪いな。 何か気を使わせちゃったみたいで。 …ありがとうな、リル」 「べ、別にセイニィの為だけじゃ無いから! 時間が押してるからなんだからね!!」 …リルのツンデレっぷりを堪能した所で、次の場所に移る事にしよう。
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