~第二部プロローグ~始まりが穏やかでも付いて来れるかは別問題

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「………仕方がありません。 他者の協力を仰ぐとしましょう。 ………あちらを御覧下さい」 「うわっ!こいつらは…ゴブリンにオーク!コボルトも!子鬼まで居んのか!?それに…」 「エルフ族女王トゥラナと申します。 獣人族の集落が未だ復興間も無い事から、我が亜人族の代表を務めます。 …か弱い女性の身ですが、我の智謀の全てを尽くし、全亜人族の輝かしい未来を創設すると誓いましょう」 「…か弱い、だってよ…。 ………笑うべき所か?」ボソボソ 『貴様!我らの女王を愚弄するか!』 『そのようですね。随分古い物のようですわ』 「………はい?…15日ですか?」 「イヤ~それ程で…」 「黙りなさい。 自意識過剰に過ぎますセイラン。 貴方が如何程の人物ですか」 「…ウッ…な、何だよ? オレが悪いってのか?」 「………セイラン。 ………次に巫山戯たら、首が飛ぶと思いなさい」 「オレが勝手な事をしなければ、こんな事態にはならなかったんです!! こんな言葉じゃ全然足りないと思うけど、本気で悔やんでいるんです!! だから、貴方達からはどんな罰を言われても受け入れます!! これから先の人生でも、一生を通して罪を償い続けるつもりです!! だから…だからその………。 …本気ですみませんでしたぁ!!」 『…これ以上の醜態は見過ごせません。 その罪、死を持って償いなさい』 「セイラン!!セイラ~~~ン!!」         ―        ―――       ―――――
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