~第二部プロローグ~始まりが穏やかでも付いて来れるかは別問題

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  ピチチチチ 「………………。 ………ン………んん? っん~~~ッハァ。夢か。 …何だか懐かしい夢を見た気がする」 何かに呼ばれた気がして、ゆっくりと体を起こしていく。 …どうやら、机に突っ伏して寝ていた様だ。 寝ぼけ眼をショボショボと擦り、机の脇に位置する窓から外を眺める。 …空は青く、雲は白い。 もう何年も、快晴以外の空模様を見ていない。 そして、それはこの先も一生続いていくのだろう。 開放感に満ち満ちた箱庭。 どこまでも続く空に隠れた、無色の鳥籠。 ………オレの世界。
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