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???「す、すごい・・。」
大蛇は真っ二つなるとまるで砂のようになり消えてしまった。
そして、俺の手の中の剣も役目を終えたように微弱な光を放ってから消えた。
聖典「何だったんだ、今のは・・。」
不思議なことに少し懐かしさを感じた。
まるで、何年をあの剣を握っているようなそんな感じがしたのだ。
???「貴方、何者なんですか?」
ゆっくりと少女がこちらに近づいてきた。
聖典「とりあえず分かる範囲で自己紹介しておくよ。俺は”結城 聖典”(ゆうき かのん)。何故か気づいたらこの森にいたんだ。」
???「何ですか、その変な理由は、まぁいいでしょう。私の名前はカイリ・ユイです。よろしく。」
聖典「えっと、どっちが名前?」
カイリ「カイリの方です。よく言われるんです、どっちが名前か分からないって。」
そういってカイリは握手を求めてきた。
俺は差し出された手を握り返す。
自慢ではないが女の子と握手したのはこれが初めてである。
カイリ「ところで、聖典はこれから行くところなどあるのですか?」
聖典「う~ん、特にはないな、とりあえず今の現状が確認したいかな。」
カイリ「分かりました。じゃあここは危険なので近くの村でお話しましょう。着いてきてください。」
聖典「分かった。」
この日が俺が初めて?”この世界”へ来た日であり、カイリと初めて会った日でもあった。
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