Room No.1

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………! 午前二時。 静まり返った部屋の中に密やかに響くノックの音。 私は無言でそのドアを開ける。 私を見つめる瞳は既に黒く濡れていて、 鈍い光に射抜かれた私は、快楽の予感に体の芯がキシキシと音を立てた。 性急に私を求める雅樹を優しく宥めながらも、唇からは甘い吐息が漏れる。 「美樹が起きるから。」 雅樹は静かに頷くと、私の部屋のドアを音も無く閉めた。
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