Room No.1

4/4
前へ
/19ページ
次へ
一つの家に、女が二人。 そして見映えの良い男が一人。 何も起こらないはずがないではないか。 そして、雅樹は私を選んだ。 あの夜、理性を忘れた雅樹が私のドアを叩いた時から、私は勝者なのだ。 永遠に続くかと思われた、ぬるま湯に浸った日々は、呆気なく崩れ去った。 ギリギリに保たれていたこの家の均衡を、壊したのはこの私だ。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加