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「そういや直生、今日転入生来るらしいよ?」
「…へ?中途半端な時期に来るんやなあ?」
「そうだねー。」
学校の行き帰りはいっつも紳と一緒。まあ行き帰りってっても、学校と寮の間やし、むっちゃ短距離やけどな。
壱原紳は俺の幼馴染みで、背も高くて男前なヤツや。勉強もスポーツも何でもできるヤツ。
…ぐぅ、言ってて悔しくなってきた。
対して俺は、背も低いし勉強もまあ普通?運動は…瞬発力なら負けへん、と、思いたいけど…。あ、料理なら得意やけどな!
うーん…考えれば考える程…何で俺が特待生扱いなんや…???
「直生?どした??」
「俺…色々頑張るわ、うん。」
「…???」
あ、紳が変な顔しとる。
「何でもないで。転入生えぇヤツやったらえぇなあ!」
「…そうだね。」
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