友達

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ぼくは霜北まひろと言う。友達は少ない。 中学校に入ってから、ぼくと友達になりたいのか、色々な人が話しかけてきた。 しかし最近では、由美子しか話しかけなくなった。その由美子さえ、少し遠ざかってきている。今日で最後かな?と、思う。 でも、別にいいかなって思うんだ。だって、少しくらい友達いるから。 たとえば、信。幼馴染なんだけど、ほかの幼馴染(雨宮亮介や七里祥太)もいるが、信は優しい。 まあ・・・「ぼく」と言うようになったのは、3人にあってからだけど。 とりあえず、今は信と本があればいいかな・・・ ● ● ● ● ● ● ● ● ● わたしの名前は藤川奏。最近気になる子がいる。霜北まひろという子だ。 世にいう、GL?そんな恋愛感情は残念ながら、持っていない。気になるというのはもっと単純なこと。ずっと本を読んでいることと、誰とも話をしないところだ。 わたしとは、正反対。わたしは本はあまり読まないし、友達ともよく話す。 友達がいないのかな?本当のところ、霜北まひろに声を掛けたことがなかった。 悪口を言われているのも知っている。 ・・・ほら、来た来た。クラスの悪口グループ。 「奏ー。霜北、むかつくんだよねー」 「あー・・・そ、そうなんだ・・・」 「マジマジ。奏も気をつけなよ?あいつ、無視すっから。」 「そうなの?あ、ありがと。」 わたしは知っている。霜北まひろはちゃんと話してる。声が小さいだけで、口は動いてる。 今日、話しかけようと思う。
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