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さっきから背中にビンビンと視線を感じる。いや、さっきというより、最近。
・・・足音が聞こえる。どんどん大きくなる。ぼくに向かっている・・・?
ぽんっ。
不意に手らしきものが肩に乗っかった。ぼくよりも大きな手。
恐る恐る振り返ると・・・
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わたしは霜北まひろの背中に視線を送りながら、どんどん近づいて行く。
あまり音を立てないようにしたが、誰かが近付いていることをもう気づいているだろう。
わたしの足が止まる。ゆっくりと霜北まひろの肩に手を置いた。
とたんに霜北まひろは、びくっと、びくついた。
そして、恐る恐る振り返り、わたしを見た。
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・・・藤川奏、だっけ?ぼくは藤川奏の顔を初めて見たような気がする。
大きな目。大きな手足。整った眉毛。肩にかかるぐらいの若干天パの髪。
程々にオシャレをした姿が印象的。僕とは正反対。
藤川奏。この子がぼくの憧れだ、と思った。
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わたしは霜北まひろの顔をまじまじと見た。
ストレートの黒髪。小さな体。小さな手足。つぶらな瞳。整った眉毛。柔らかそうな頬。
何か漫画に出てきそう・・・。
決して嫌われるような顔じゃないのに、どうして?
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