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・・・何かまひろが泣いてる。その近くにはまひろより10センチほどでかい女子。
俺の名前は峰原信。まひろとは長い付き合い。
まひろはクラスでは無視していると思われているけど、そんなことはない。
悪口を言われても、泣くことはない。
なのに、何故泣いている・・・?
まひろは昔から、背が、というか体が小さいことでいじめられていた。
だからちっぽけなことで泣くとは思えないんだが。
・・・若干気になるから、とりあえず行ってみっか。
「ふ~!妬けるね~み・ね・は・らさんっ!」
「・・・うるせえぞ。つか、さん付けすんな。むかつく。」
「またまた~!助けに行くんだろ?話そらすなよ~。霜北さんのこと、見つめすぎだぞ?」
「・・・」
「いだいいいいいいい!!シャレんなんないから!!わかった!わかった!」
勘違いバカを一発やって、席を立った。
若干の足早で、二人の元へ急ぐ。
「・・・何、やってんだ?」
いうや否やその高い奴が、振り返り俺を見た。
●●●●●●●●
「は、はい。何、でしょう?」
奏は大きな目をパチクリさせながら、男の子を見た。
奏より大きく、流行に乗った黒髪短髪。大きくも小さくもない目。
「お前、まひろに何かした?」
「えっ?なっ何って・・・?」
「いや、まひろが泣いてたから。滅多なことで、泣かないし。」
ため息混じりに若干気だるそうに男の子は言う。
(この人、誰?)
奏が疑問に思ったその時、
「・・・信」
「のぶ?」
まひろが自分からしゃべったのだ。
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