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「じゃあなんで!」
「まぁ俺もよく分からんが、もしかすると魔法が具現化するほどの魔力を持ってないからじゃないか?」
それを聞いてスゴいショックを受けるアキト。
「じゃあやっぱり魔力も使えないじゃないですか」
「そんなことはねーぞ?」
それを聞いてショボンでいた期待を膨らませる。
「え?じゃあ使えるんですか!?」
「まぁ待て待て!」
そう言ってアキトを落ち着かせるレイガン。
「魔力っつーのはだな、元々生まれながらあるもんなんだ。その魔力も歳を重ね、体が大きくなるにつれ、魔力を蓄える器も大きくなり、より多くの魔力を蓄えれるようになる。」
「だが、お前の場合は器はちゃんと成長しているが、魔力が一定の量から回復しないって感じだ。」
「えぇ?!なんでですか?」
「分からん!」
「じゃあやっぱり使えないじゃないですか!」
「そんなことはない!それが分かれば原因を知るだけ!それさえ分かれば魔法は使えるぞ?学園長に聞いてみたらどうだ?何か分かるかもな」
「あー…はい」
「まぁ元気だせ!じゃあ、今は学園長いないからまた明日出直せ!今日は帰りな」
そう言って転移魔法を使ってどこかへ行ってしまった。
「はぁー」
一人残されたアキトは小さな溜め息をつき、けれど魔法が使えるかもしれないという淡い希望を抱きながら家へと向かって歩きだす。
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