魔法が使えない理由

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「おい落ちこぼれ」 声がした方へ振り向き誰かを確認する。 「あー…。誰だっけ」 「リーゼルだよ!これだから落ちこぼれは」 ハァーと、ため息をつきながら呆れた顔をするリーゼル。 「なんか用かよ」 「君ってホントに魔法が使えないのか?」 「…だからなんだってんだよ」 「おっと、ムキになるなよ。どーせ君みたいな落ちこぼれじゃ向かってきたって僕には勝てないんだから」 リーゼルがそう言うとアキトの前にアスカが割って入る。 「何言ってんのあんた!アキトは落ちこぼれなんかじゃない!あんたみたいな人を見下す奴なんかよりはずーっと強いよ!!」 アスカがそう言うとリーゼルは肩をプルプルと震わせる。 「…アーッハッハッハッハ!」 「僕よりこいつの方が強い?魔法も使えないくせに僕に勝てるわけないだろ。今だって女に守ってもらってるこいつに何が出来るんだよ」 そう言ってまた笑いだすリーゼル。 「てんめぇ!!」 ボゴォ! アキトに殴られ、リーゼルは後ろにある机まで吹き飛ぶ。 「何が出来るかって言ったな。魔法なしでもお前の顔面を吹き飛ばしてやったぞ?」 机まで吹き飛んでいたリーゼルが服をはたきながら起き上がる。 「おい落ちこぼれ。やるなら容赦はしないぞ」 「上等だよ」 途端にアスカがアキトの前に立つ。 「だ、ダメだって!確かにこいつは最低だけど、ここらへんにしないと!」 「その通りだよ。ここらへんにしないと君、灰になっちゃうよ?」 そう言ってフッと笑うリーゼル。 「てめぇ…。上等だコラァ!」 ガラガラガラー 「はーいじゃあ次っ………て何やってんの?お前ら」
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