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ユキオが外へ出るのを確認すると、また急ぎ支度を再開する。
「急がねーと!」
そう言いながら掛けていた制服を手に取り慌てて着こなす。
「よし!行くか!」
アキトも外へ出るためユキオに続いてドタドタとドアへ向かう。
玄関に着いて靴を履くと、ドアの取っ手を握る。
ガチャッ
「おっせーな!
遅刻すんぞ!」
扉を開けると待ちくたびれたような顔で立っているユキオが言う。
「ワリーワリー!
じゃ、行こーぜ!」
そう言ってユキオのところへ行き、学園へと歩き出す二人。
歩いていると
突然ユキオがニヤケながら口を開く。
「にしても俺らも遂に入学だぜー
彼女の一人や二人は作りたいぜ!」
「そーだなー
てか二人は可笑しいだろ!」
「何言ってんだよ
俺らまだまだ思春期真最中のピチピチ男子高校生だぜー?」
そう言い下品に笑うユキオ。
「お、俺は興味ねーなー!」
「あれれー?ムッツリアキトには早い話だったかー?!」
「うっせー!」
他愛ない話で笑いながら学園へ歩く二人。
そうして歩いていると
「お!見えてきたなぁ」
「やっぱり大きいなー
この学園」
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