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しばらくすると、コーヒーのいい香りが洗面所にまで漂って来た。
いい匂い。
サトシはフワフワした幸せな気持ちでまたリビングに戻ると、テーブルに可愛いケーキとコーヒーが二つ。
その隣にリボンのかかった小さな箱。
「誕生日おめでとう、サトシくん」
夕べ、何故か泊まって行くと言ったしょうくん。
リビングで寝るから気にしないでくれ、と、言ったしょうくん。
色々なことが繋がって、サトシは嬉しくなった。
「ありがとう」
サトシは、しょうの隣にピッタリひっついて座った。
しょうの手が自然にサトシの肩に、回る。
サトシも自然にしょうにもたれかかった。
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