【第13話】仮説と結論、彼女の場合

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  食事が終盤に差し掛かった頃、私は切り出した。 「……ユリナちゃん、ひとつ聞いていい?」 「何ですかぁ?」 私は水を一口飲んでから、気になっていた質問をぶつけてみた。 「高井くんとはさ、ずっと、幼なじみだったわけじゃない。それもどっちかと言うと……言い合いというか、いがみ合いばっかりしてるイメージの」 「澪先輩って、結構ハッキリ言いますよねぇ……」 「ああ、ごめん。気に障った?」 「いえ、全然! だって、事実ですし」 「……だよね」 自分の発言が失礼に当たるのは承知していたが、ユリナちゃんがあまりに即答するもんだから、つい苦笑いを返してしまう。 私は手元のパスタをフォークにくるくる巻いて、一口頬張った。 濃厚なクリームソースが口いっぱいに広がる。 もぐもぐ、味を確かめるように咀嚼していると、ユリナちゃんが前のめりになって続きを促してきた。 .
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