【第13話】仮説と結論、彼女の場合

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  「考えてみたら、いろいろ、やさしくしてもらうことだって多かったんですよねぇ。ツライときは傍にいてくれたり、落ち込んでるときは励ましてくれたり……」 「……幼なじみだもんね」 「そうなんですよぉ! だから誰よりユリナの傍にいたのって、なんだかんだ言って結局、修平なんですよねぇ」 あはは、と笑うユリナちゃんは、少し照れた顔。 昨日までの二人の関係を思うと、ユリナちゃんの変化はとてもすごいことのように思えた。 「そう思ったら、修平以上にユリナのことわかってくれる人なんて、いないって気がついてぇ……」 誰より傍にいたから。 誰より相手のことを知っているから。 そして誰より、相手のことを想っているから。 そのことにやっと気づいたユリナちゃんと、ずっと待っていた高井くん。 ふたりが傍にいることを自然に感じていたのは、周囲の方が先だったのかもしれない。 .
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