【第13話】仮説と結論、彼女の場合

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  「すっごい、もうすっごいメールで謝って、電話もしたんですけどぉ……なんか、引いてる感じでぇ……。無理だろうなぁ、って……」 「そ、そっか……。それは残念だったね……」 「それもこれもあのバカのせいですよぉっ!」 「わっ!」 危ない、間一髪、助かった。 ユリナちゃんが勢いを取り戻したことで、私のミルクティーが倒れるところだった。 「あのバカ、本ッ当に……昔からいっつもいーっつもユリナの邪魔ばっかりしてぇ……っ! だから全然彼氏もできないんですよぉ……っ!」 「……高井くん、そんなに邪魔ばっかりしてきたの?」 「そうですよぉっ! 中学の速水くんの時だって、高校の佐藤くんの時だって、大学の塩見先輩の時だってぇっ!」 わたしの知らない思い出をたぐりながら、彼女の怒りはさらにヒートアップしていく。 けれど反対に、私にはある疑念が浮かんでいた。 .
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