【第13話】仮説と結論、彼女の場合

8/40

2557人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
  「……ねえ、ユリナちゃん」 「何ですかっ!?」 「高井くんって、ユリナちゃんのこと、好きなんじゃないの?」 「はあっ!?」 目を見開いたままフリーズしたユリナちゃんに、私の仮説を話してみる。 「だって、変じゃない。ただの幼なじみに彼氏ができようが関係ないと思うよ、普通。私だって男友達に彼女ができようが、何の問題もないもの」 「で、でも、そ、そんな、そんなわけ……!」 「なくはない、でしょ。だったら理解できるなー、高井くんの行動」 「そ、そんな、修平が、修平が、まさか……!」 目を泳がせながら、ぶつぶつ呟くユリナちゃん。 盛大にパニックに陥っている彼女に、私は苦笑しながら話を続けた。 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2557人が本棚に入れています
本棚に追加