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「……ねえ、ユリナちゃん」
「何ですかっ!?」
「高井くんって、ユリナちゃんのこと、好きなんじゃないの?」
「はあっ!?」
目を見開いたままフリーズしたユリナちゃんに、私の仮説を話してみる。
「だって、変じゃない。ただの幼なじみに彼氏ができようが関係ないと思うよ、普通。私だって男友達に彼女ができようが、何の問題もないもの」
「で、でも、そ、そんな、そんなわけ……!」
「なくはない、でしょ。だったら理解できるなー、高井くんの行動」
「そ、そんな、修平が、修平が、まさか……!」
目を泳がせながら、ぶつぶつ呟くユリナちゃん。
盛大にパニックに陥っている彼女に、私は苦笑しながら話を続けた。
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