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赤ずきんさん、お手柄です!
「持ってきた!」
「よし」
「でも、これの使い方はわからな…」
「かしてっ!」
私は、その銃を取り上げた。
私もおばあちゃんも、とりあえずは無事だ。
大上は呆然と、阿呆みたいに口を大きく開けている。
―――――バンッッッ
ドサリ。
狼が倒れた。
静寂が流れている。
「赤ずきん、なんで…」
大上が、静かに口を動かした。
「赤ずきん、よくやったわ。さっすが、私の孫ね。」
「えへへ」
私は大上を振り返った。
「私、自分よりも弱い男と付き合うのは
嫌かな」
「どこで銃の撃ち方なんか…」
「おばあちゃんに」
「私は、狩人だったのよ」
「そんな…」
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