【第14話】お詫びはお酒と大人のデート?

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  憧れの人、神谷さん。 見上げてしまう程の長身に、短めの黒髪。 切れ長の瞳。すっと通った鼻筋。薄い唇。 紳士的でやさしくて、大人で。 人当たりも良くて、仕事もできる人。 その姿も振る舞いも、私の理想そのもので。 到底手の届かない、雲の上のような人、だったのに。 今は、こんなに近くに降りてきてくれている。 手を伸ばせば、捕まえることができるんじゃないか、なんて思うくらいに。 これまで一緒に飲んできた時間は、何だか夢の中みたいにふわふわ、現実感がなくて。 土曜日の約束も、確かなモノのはずなのに、未だに不思議な気持ちになる。 .
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