【第14話】お詫びはお酒と大人のデート?

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  黙り込んだ私に、長瀬は何かを差し出してきた。 そっと視線を移すと、夜空に煌めく無数の星が細長い紙に踊っている。 どうやら、プラネタリウムのチケットのようだ。 「なんか、スゲーらしいぞこのプラネタリウム。一緒に行かねーか?」 「……どしたの、そのチケット」 「ん? ああ、取引先でもらった。担当者が関わってるみたいでさ」 「ふうん……、いいね。プラネタリウムなんて、何年ぶりだろ」 長瀬の手からチケットを一枚抜き取って、眺める。 本当なら空にはこんな星空が広がっているなんて、嘘みたいだ。 私が魅入られたように手元に視線を落とすのを見て、長瀬は「なくすなよ」と笑った。 .
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