【第14話】お詫びはお酒と大人のデート?

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  拍子抜け、という言葉で誤摩化した。 何を誤摩化したのかは自分でもわからないよう蓋をした。 考えたくない面倒な問題を、いつもの箱に仕舞うだけ。 長瀬が応援してくれるなら、万々歳だ。 私は私の思うように、憧れの人とのデートを楽しめばいい。 ふと、手にずっとプラネタリウムのチケットを握りしめていることに気がついた。 長瀬の机に戻そうと考えて、一瞬、躊躇して。 とりあえず、自分の机のキャスター付きの引き出しに、そっと放り込んだ。 .
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