【第14話】お詫びはお酒と大人のデート?

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  「いらっしゃい!」 ドアを開けた途端、威勢のいい声が響く。 神谷さんが笑顔で「こんばんは」と返すと、カウンターにいた40代後半くらいの男性が「おっ」と表情を崩した。 「なんだ、響じゃねえか。でけえ声出して損したぜ」 「ひどい言い草だな。一応お客だよ、俺は」 苦笑しながらカウンターへ近付く神谷さん。 私はそのやりとりに驚きながらも、彼の一歩後ろに続く。 ちょうど空いていた一番奥の席で神谷さんは立ち止まり、椅子を引いて、私を促してくれた。 「ありがとうございます」とお礼を言って座ったところで、カウンターの男性と目が合った。 .
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