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「おっ、響のくせに生意気だな。えれえべっぴんさん連れてんじゃねえか」
「べっ……!?」
聞き慣れない『べっぴんさん』という言葉に呆気にとられていると、神谷さんが笑って答える。
「羨ましいだろう、大将。でもあげないよ、彼女は大切な人だから」
「っ!?」
何、言ってるの。
神谷さんの言葉があまりにも衝撃的で、ただ目を見開くことしかできない。
しかしカウンターの男性(大将と呼ばれていたからこの店の店主だろう)は、神谷さんと私を見比べてニヤリと笑った。
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