0人が本棚に入れています
本棚に追加
小学校の時は普通の男の子だった。
勉強も運動も特別出来る訳でわなく。
中学校に入ると相変わらず球技は苦手だったが、運動能力というのが、普通ではなくなった。
足も速くなり、陸上部の短距離に籍を置いた。
2年頃には、リレーの選手に選ばれ、3年では地区の100メートルで優勝し、県大会も決勝のレースにまで残った。進学となると、推薦で高校が決まりかけていた。
しかし、その秋に思わぬ事件が起きた。
そう、僕の重過ぎる過去である。
この事件で僕の人生が狂い、僕は暗闇に落とされた。ちょうど、この時、初めての彼女とも別れた。
別れたと言っても、自然消滅だ。
栃宮刑事とファミレスに入った。
『辛いかもしれませんが、あの時の話しをもう一度お願いします。』
と、栃宮は煙草に火をつけた。
僕は目の前のコーヒーを一口飲みあの時の話しを始める事にした。
最初のコメントを投稿しよう!