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僕は目を疑った・・・
もしかして、いつもの図書館が休館日だからこの女性もここへ来たのか?
いや、だからといってこんなタイミングはないだろう・・・
もしかしたらこの女性は毎日来ているから、たまに僕と会うのか?
家は僕の近所なのか?
仕事はやっていなのか?
様々な事が脳裏に浮かんだ・・・
その時、女性と目が合った。
いきなりで、僕は目を反らし、本来の資料がある場所へ行った。
ドキドキはおさまらず資料を捜し、席に着いた。ようやく落ち着き資料を眺めているその時だった。
『こんにちは』
僕はドキッとして、その声の方を見るとその女性が僕に微笑んでいる。
『こ、こんにちは』
また、微笑みながら
『よく会いますね』
『そうですね。』
『今日はいつもの図書館休みだからここへ来たんですけど、あなたにここで会うとは、びっくりしました』『ぼ、僕もです。』
僕が、びっくりだ。話しをする日が訪れようとは。
僕が今度は問いかけてみた。
『図書館には毎日来てるんですか?』
女性は考えながら『いえ、毎日ではないですよ。週に1、2回かな。』
僕は再びドキッとした。
『そうなんですか?結構見掛けるので・・・』
女性はニコッと微笑み『すごいタイミングですね。あっ、すいません。調べ物の途中で。じゃあ、また。』『は、はい。また・・・』
女性はそう言うと去って行った。
またって・・・なんだが嬉しくなった。
まだまだ聞きたい事はあったけど。
それより、タイミングよくこうも毎回会うとは・・・
『運命』を感じた。
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