第1話 始まりの不安

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2011/10/24 今日は月曜日。彼の仕事がお休みの日だ。 「あのさ…最近、ずっと体調悪いからさ、そろそろ病院行きたいの…」 「まだ良くならないの?」 彼は心配そうな顔をした。 「うん…でもね、内科じゃないの…」 「え、もしかして…産婦人科…?」 彼は薄々気付いていたらしい。でも確証が無いから、私を不安にさせてもいけないからと黙っていたという。 「うん、でもその前に、検査薬買って?」 「そうだね、まだ何とも言えない状態だしね」 私を家に送るついでに、検査薬を買ってもらうことにした。 「じゃあ、分かったら連絡して」 「うん、分かった」 私達は私の家の前で解散した。 「ただいま」 私はいつも通り、なるべく普通に振る舞った。 そしてこっそり中身を確認し、説明書を読んだ。 やっぱり、朝一番に調べるのが良いのか…。 私は明日の朝、両親が仕事に行ったあとに起きて検査することにした。
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