258人が本棚に入れています
本棚に追加
そう子供達がいじめていたのは、
普通の海亀にはございません。
玄武でございま~す。
四聖獣の一柱たる玄武は、
手足や頭を縮めて甲羅に篭っておりましたが、
それでもガメラか黒山の様に大きく、
米つぶの様に小さく見える子供達は、
下から石を投げたり、
棒で突いたりしながら激しく罵倒しておりました。
これを見て浦島太郎はまた怒りを現わにしました。
「やめねえかおめえ達!
玄武様はおら達を守ってくれる、
ありがた~い神様でねえか!
罰当たりの恩知らずめが!」
「だってこいつが焼き落とした、
姑獲鳥が落ちておらの畑が焼けただ!」
「おらなんて家が焼けただ!」
最初のコメントを投稿しよう!