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紅「も、もういい」
なんだか周りの視線が気になり、彗から離れる
もう少し公衆の目を気にしてほしいものだ
ん?…そういえば
紅「何故お前達は制服を着ている!」
スイル「そりゃあ紅と一緒に学校とやらに参加するためだ」
紅「はぁ?けどお前、それなら職員室とかに…」
晴「その必要はない。この学校全員に催眠をかけ、我らの事は知己の仲にしておいた」
…なんて勝手な
だが、おかけでコイツらが紛れ込んでも誰も気づかないってことか
緑「あ、じゃあ今朝魔法陣みたいなのになんかしてたのって、それだったんだ?」
晴「うむ」
魔法陣……あやしすぎる
「ほら紅、林…えーとお前らも席つけー」
担任が入ってきて注意を受ける
スイル「なんで紅だけ名前呼びなんだよ」
紅「知らん。何故そんな不機嫌なんだ」
そんなに眉間にシワ寄せて睨むな
緑「多分、俺の事が怖いからじゃない?」
スイル「ふーん…」
担任の連絡によると、明日は体力テストをやるらしい
俺の大嫌いなイベントだ…
「まぁ心の準備をしておけよ。朝のHRは以上だ」
担任の言葉で皆が騒ぎ出す
紅「はぁ…」
緑「どうしたの?」
紅「体力テストなんて滅びればいいのに」
長座対前屈とかならいいんだが…
他は壊滅的な俺だ
緑「なんで?」
紅「体育はいつも十段階で3なんだよ」
もうこの言葉は俺のちょっとしたキャッチフレーズだな
緑「大丈夫。高校は五段階だから」
紅「………そうか」
慰めてくれてるんだろうか、これは
スイル「俺に頼れば、んなもん楽にこなせるぞ」
紅「結構だ」
せこい手なんて使いたくないからな
スイル「可愛げのねぇやつ」
紅「なんとでも言え」
彗は俺の前の席に座っていて、嫌でも視界に入る
俺は右手を枕代わりに、左にいる緑の方を向く
緑「なに?」
紅「んー、緑見てた方が良いからさ」
緑「紅、可愛い」
それは…男としてはあまりいい気はしないな
とりあえず苦笑を返すことにした
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