第2話~ブックアドベンチャー~

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スイル「……悪かったよ」 彗が唐突に言った まだ居たのか 思いながら、黙って聞く スイル「無理矢理契約させて悪かった…けど、俺はお前じゃなきゃ嫌だったんだ」 彗の声は真剣で、冗談を言っているようではなかった スイル「お前に苦しんでほしくない。だから、頼む出てきてくれ」 どうしようか スイル「お前が苦しんでるって分かってて放っておくなんて…できねぇよ」 ……仕方ない、な ガチャッ 壁に手を突き、体を支えながら個室をでる 扉の目の前には眉を八の字にした彗がいた 目眩で倒れそうになった俺を彗が抱き止める 紅「不本意だが…お前がそこまで言うのなら、今回限りは…触れてもいい」 彗に触れ、体調が回復していくのが分かる 同時に、俺は眠気に襲われ意識を手放した スイル「おま…は…俺と…っと…しょに…ばい…だ」    彗が最後に何か言ったが、俺の耳には届かなかった
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