第2話~ブックアドベンチャー~

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……ーーー 「お前の親死んだんだろ?」 「坊さんに引き取ってもらったらしいじゃん」 「なんでお前は生きてんのー?」 「なぁ!親は死んでお前だけ生き残ったのか?」 「悪魔だよコイツ!たまに変なとこ見てたり喋ったりするし!」 「わぁ気色わりぃ!」 俺だって、母さんと父さんと一緒に死にたかった 好きで生き延びたんじゃない けど、同じ車に乗ってて俺だけ助かったのは周りから見たら不自然らしい 確かにあの事故は悲惨で、ニュースでも報道された 何台も巻き込んだ事故で、俺達の車もグシャグシャだった なのに俺は丁度隙間にはさまり、難を逃れた 他の人達は皆亡くなったのに…俺だけ無傷で 有り得ないと、近所の人達にも奇人扱いされた 俺は何度も両親の後を追おうと考えた けれどそのたびに、邪魔が入りいつしかそんな事を考えなくなった 両親の分まで生きよう…そう前向きになれたんだ そういえば、仕組まれたように自殺を阻まれたのは偶然? それとも… ーーー……
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