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ーー…
「早く起きなさい!」
いきなりの耳元での大音量
俺はびっくりしハッと目を開けた
そこには俺を見下ろすニャンコ…
紅「お母さん…」
「お母さんじゃない父さんだ!お友達が迎えにきてるから早く支度しなさい」
紅「友達…?」
カーテンを開け放ち外をみる
紅「緑!」
そこには緑がいた
「おっ乙もいるな」
紅「っ!?」
突如聞こえた声
横を向くとすぐ隣に彗がいた
何故ここに!
スイル「すっかり元気そうだな、紅」
そして何気に俺の頭を撫でてくる
俺はその手を払いのけ、頭をフル回転
そういえば昨日
コイツのせいで体調が崩れ、トイレに…
そして…
っ!!
紅「おいお前!あの後俺をどうした!?」
学校は!?授業は!?角さんは!?
彗はうるさそうに方耳に指を突っ込む
スイル「お前が寝ちまうから連れ帰った。角さん?は知らねぇ」
紅「……」
とりあえず学校だな
角さんにはバレないよう早く行こう
素早く着替え、外に出る
紅「緑!」
緑「紅、おはよう」
紅「あぁおはよう」
幸い角さんは庭にいなかった
ホッとしつつ緑と一緒にあるきだす
勿論、後ろからは彗と乙が着いてきている
紅「そういえば何故俺の家まで来てくれたんだ?」
緑「晴ハルから紅が倒れたって聞いて、今朝家まで案内してもらった」
どうせ彗が乙に知らせたのだろう
紅「なるほど……ん、晴?」
緑「乙のこと。俺がつけた名前だけど」
そういうことか
紅「そうだ、知っているかもしれないが、コイツは彗だ」
緑「おっけー」
スイル「コイツ言うな。彗って呼べよ…名付け親」
馴れ馴れしく肩を組まれ、耳元で囁かれたら
寒気で鳥肌がたった
紅「そう言われると呼ぶ気が失せる」
彗の手を振り払い、再び歩き出す
スイル「そう照れなさんな、一緒に寝た仲だろ?」
カッチーン……
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