第1話~其れは彗星のごとく~

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「おはよ紅君。良く眠れたかい?」 紅「あはは…はい」 眠れすぎてこんな時間に登校しようとしてるのだが この仏のような顔で庭掃除をしてるのは角カクさん 両親が死んで頼れる親戚がいないなか引き取ってくれた 俺が小さい時から幼稚園や小学校に通う様を見守っててくれたらしく 引き取り手が居なくて施設に入れられそうな時に名乗りを上げてくれた このお寺…角三寺カクサンジの住職をやっていてとても心優しい人 紅「角さん、いってきます」 角「いってらっしゃい」 後光が差しそうな笑顔で見送ってくれる角さん 俺は鳥居をくぐって学校へと出発した
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