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紅「おや…」
学校近くの横断歩道に通りかかった時だった
足元には小さなコビト…いや妖精かもしれない
そのちっこい奴がオロオロしていた
実は俺は猫だけと話せるわけでなく
他の大抵の動物と話せるし、人外のモノも見えたりする
紅「どうした?」
「ヒィッお、お主私が見えるのかっ?」
紅「まぁな。で、どうしたんだ?」
「それがここを渡りたいのだが、恐ろしくてなぁ」
紅「じゃあ俺に捕まってろ」
「おぉ感謝する」
こういう事はよくあって、見てるとほっとけなくなるんだ
他の奴には見えないし、助けられるのは俺くらいしか居ないだろうしな
「お主のおかげで助かった!このご恩はいつか返そう」
紅「良いって。気をつけろよ」
小人は駆け出し、消えていった
紅「さて、俺も行くか」
早く行かないと怒られる
これからここに通うのか
昨日は良く見なかったけど、意外に綺麗だな
学校の敷地内を歩きながら、周りを見渡す
その時ふと目に付く場所があった
校舎より東にある庭園だ
といっても花壇の他は木が生えてるだけ
けどそこがなんだか気になって
俺は誘われるようにそちらに足を向けた
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