プロローグ

2/2
前へ
/70ページ
次へ
うす暗い、前と後ろも見えにくい洞窟の中に、一人の男がいた その男は、全身をローブで包み 顔は、フードで隠されているため見えない そして、その男が 「ヒャヒャヒャ!!やっとみつけたぜぇ!!」 と言った だが、男の前にいる”モノ”は、人間ではない 恐竜の体に、大きな翼を持つ”モノ” 真紅に染まった龍が、いた 「てめぇをブチ殺せば、世界征服も夢じゃねぇなぁ!!」 男は、酔いしれていた だが、 『ニンゲントハ、愚カナ生物ダナ。実力ノ差モ分ラヌノカ』 龍は、そう呟いた 「はん!ここで惨めに朽ち果てやがれ!!」 龍の呟きは、男には届かず 男は、ローブの袖から杖を出した 「全てを焼き尽くせ!クリムゾンフレイム!!」 杖の先から、炎の槍が龍に向かって飛んで行く 障害物などものともせず突き進む 「な、嘘だろ!?」 だが、龍の強靭な鱗には 傷すら残せなかった 『ソノ程度デ我ニ挑ムトハナ、鬱陶シイ。消エテ無クナルガイイ!!』 ギャオオオオオオゥゥゥゥゥゥ!! 龍は、咆哮のような叫びを上げ、口から人間ほどの火球を放った ズガーーン!! 男は一瞬で塵と化し この世から消えていった 『ハン、我ヲアマリ失望サセナイデクレ』 龍は、そう呟き地上にでた 『人間デハナク、我ガ直々ニ滅ボシテヤロウデハナイカ!!』 龍は、世界を破滅に導くのために地上に出た 憎き 人間を滅ぼす為に
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

178人が本棚に入れています
本棚に追加