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天使の男が言い放った言葉が頭の中をグルグルまわっている。
私が誰かを犠牲にして生き返っても誰も文句は言わないか…
本当にそうなのかな?
『まだ迷われますか?』
「うん…迷ってる。」
天使の男の問いかけに素直な気持ちがこぼれた。
『身代わりになる人が、「死にたい」って思ってる人でもですか?』
「それ、どういう意味?」
興味を示した私を見て、男はクスッと笑った。
『愛様は何か勘違いされていましたね。私の言う身代わりとは誰でも良い訳じゃないんです。』
「じゃあ、それはどんな人なの?」
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