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「ふざけんなぁーーー!!」
俺は泣いた。
メイド服を着た上に写真を撮られ、それをばらまくと脅してきた(←してない)。
もう泣くしかないでしょ。
「直樹のバカぁ~」
「ご、ごめんって。」
さすがの直樹も泣かれると思わなかったのか、焦って謝る。
ふんっ。
許してやんない。
そっぽ向いて無視すると、綾瀬はさらに笑う。
「おまっ、子供かよ。」
うっせぇ!!!
綾瀬はもう一生ゆるしてやらねぇ!!!
でも実際、本当のことを言われた恥ずかしさに更に泣きそうになった。
すると、優しい手が俺の頭を撫でた。
「やり過ぎた。謝るからもう泣くな。」
久しぶりの直樹の掌にあっという間に機嫌を直した俺。
「……許す。」
そう言うと、くしゃりと髪を一撫でされた。
「何か……」
さっきまで笑っていた綾瀬が不思議そうな顔でこっちを見つめる。
「お前ら親子みたいだな。身長差的に。」
おこです。
陽さんはおこです。
激おこぷんぷん丸です。
身長の話はNGってわからないんですか?
綾瀬だけは許さねぇ!!!
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