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目が覚めた。
「なに、これ…」
そこは、見渡す限り白かった。
限りなく、真っ白だった。
「起きた…?」
振り向くと黒い服の男の人がいた。
「えっと、あなたは…」
「えっと…黒って呼んで。」
「く…ろ……?」
「はい、あなたは?」
「えっと……」
何故か思い出せなかった。
自分の名前も、家族の顔も、
思い出せなかった。
「いいや。覚えてないんだろ?
なんて呼べばいい?」
「……なんでもいい」
ショックが大きかった、
訳もわからなかった。
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