第1話

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その頃。俺、ユノ・クロフトはというと―――――。 「ふわぁ~…」 皆より少し遅い朝を迎えていた。 「(しまったなぁ…十二時には寝るはずだったのに、ゲームの展開が面白すぎて結局三時までやってしまった……)」 止まらない欠伸と格闘しながら、寝惚けた頭のまま転ばないよう階段を降りていく。 その時だった。 ――ガチャッ! 「あ…バカ兄貴」 「オイコラ、朝起きて早々に言う言葉か愚妹よ。」 リビングへと繋がるドアから、急ぎ気味の妹が出てきた。うん。それにしてもコイツとの会話久し振りだな。思春期真っ盛りの人間には近付かないようにしてたんだけど。 妹は俺の顔を見上げ、若干嫌な表情をしたが、すぐになにかを思い出したように言葉を続けた。 「…兄貴にお客さんだよ。」 「は?こんな朝っぱらに?」 俺にそんな非常識な知り合いは居ないぞ。っていうか最近友達という友達と話した覚えがないんだけど。え、あ、勘違いしないでくれ。決して俺はぼっちとかそんなんじゃない決してぼっちなんかじゃ(ry 「あのさぁ、意識トリップさせんのは良いけどさっさと行ってくれない?」 「あ、はい。すんません」 ともかく、階段でグタグダしてるのもあれだし、行くか。俺は妹の横を通りすぎると、リビングへと入った。 「……何かしたんなら、最初に暴露しといた方が良いと思うよ」 ………妹からの不吉な助言を聞きながら。  
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