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「あのね、お母さんを探しているの」
その言葉にC子は迷子になったのだと思い、大通りまでの道を教え男の子を外へつれて男の子と別れたのだ。
D男「こんな時間におかしくないか?」
C子「何が?」
D男「あんな小さい子が廃屋に居るなんて」
C子「迷子になったんだよ」
D男「んー・・・そうか?」
D男は納得出来ずにうーんと唸っていたら廃屋から
ズタズタズタズタズタズタズタズタ
B子、A男を引きづりながらE男の二人が走ってきて
E男「早く車に乗れ!」
C子「え?」
B子「早く!!」
言われたとおり車に乗り、残りの二人もA男を車の中に放り投げ、すぐさま車を出した。
ふとD男とC子は廃屋を見ると、あの変な空間の窓から先ほど見送ったはずの男の子がにっこり微笑みこちら見ていた。
ゾクッと寒気がして目線を前に戻すと、A男は泡を吹き目が白目になっていて、ふとバックミラーを見たら、赤いワンピースの女性が車のすぐ後ろで全速力で走ってきているのだ。
C子「キャアァアァア!」
D男「!?うわぁあぁあ」
E男「バックミラーを見るな!
目を合わせるな!絶対だ!」
それから全速力で病院に行き、A男は命に別状は無いが精神病棟行きになった。
大通りに着いたときにはあの女性はもう居なかったが、あんなに怖い思いもう、したくない。
その後、B子やE男にあの後二階で何があったのかと訪ねると二人はただ『知らない方がいい』とだけ告げる、A男にも聞いたらA男は大暴れするのだ。
だからC子とD男はまだ、あの日の夜のことは分からずじまいだ。
皆さん、おもしろ半分で廃屋に行ったりしたら精神病棟送りにもなりかねませんよ?
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