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(お、重い…)
確かに存在しない誰かが私の上に居る。初めての経験で何がどうなのか、パニック状態の私。 ひたすら、どくのを待ち続けたが、一向にどかず…
(怖い…早く終われ…)
そう心の中で考えていたら、一階から妹の声がした。
「お姉ちゃーん、ご飯だよー」
妹の声が終わるとほぼ同時に、金縛りもパッと溶け、体が一気に自由になった。
(溶けた…?)
恐る恐る目を開くと、何も無い普通の自室の風景が広がっていた。
私は、自分の安否を確認し思いっきり走って一階に駆け下りました。
その日を境に怪奇現象は起きなくなりました。 あの時、目を開けていたらどんな光景が移っていたのかな…とか思ったりしたり。
もうこんなに怖い思いはしたくないと思う今日この頃です。
読者の皆さん、足音…耳なりには十分に気をつけて下さいね。
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