3人が本棚に入れています
本棚に追加
これは私、西野 愛菜が体験した話です。
私の家族は母・妹・私の三人家族です。
母は女手一つで私と妹を育ててくれていました。
朝も夜も仕事なので、まだ小学生だった私だけど妹の面倒や家事をしなくてはなりませんでした。
そんなある日、妹を幼稚園に迎えに行き、いつものように家に帰りました。
妹の名前は真矢です。
真矢はいつものように家に帰ったら、お人形で遊び始めました。
私は、真矢が遊んでる間に掃除、洗濯、晩ご飯の支度を一気に終わらせます。
晩ご飯の支度をしていたら妹の部屋から話し声が聞こえてきて、
私はてっきりお人形とお話をしているかな?と思いそんなに気にはしなかったのです。
でも、次の日もその次の日も話し声は聞こえてきたので妹に聞いてみたのです。
「真矢、お人形さんとお話してたの?」
と妹に聞いてみたら、妹はこう答えました。
「ううん、かよちゃんと遊んでたの」
「かよちゃん?」
「うん、前の前の日からね
まやのお家に来たの!!」
前の前の日とは一昨日から、その『かよちゃん』
と言う少女は家にいたと言うのです。
私には見えない何かが、妹には見えている。
気持ち悪いとも思いましたが、妹の空想上の少女かもしれないと勝手に思い、聞き流そうと口を開いたとき
「あ、かよちゃんだ」
最初のコメントを投稿しよう!