隆太の恋

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――---- 季節も段々と暖かくなり、 何事も変化なく日々が過ぎていた ゴールデンウィークもバイト三昧で、真衣子も隆太も毎日ファミレスにいた 何時ものようにバイト先につき、裏口に向かって歩いていると、大きなバイクの隣に隆太が立っていた 「はよ~……」 けだるい感じで真衣子がいつものように挨拶を呟く 「お~」 いつもの無表情で真衣子に相槌をかえす ……………って…… 「買ったの!!??」 隆太のとなりにある大型のバイクを指指して真衣子が叫んだ 「あぁ!やっと買えたよ~!俺頑張ったよ(笑)」 「うわぁ~うわぁ~!!凄い!!凄い!!」 バイクかぁ~……! 隆太バイク欲しくて遅番いっぱい入ってたもんなぁ… 「後ろ乗せてぇ!!」 目を輝かせて真衣子が言うと、 「無理」 隆太はため息をついて真衣子に言った 「ケチ!!」 「メットねぇし」 「買いなよ」 偉そうにそう言いながら二人で裏口から事務所に入って行った
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