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「可愛い女の子を見かけても付いていったらダメだよ。分かった?」
「はいはい」
「あと私と離れ離れになるのが淋しいからって中に入ってきたらダメだからね? そんな事したら警備員の人に捕まっちゃう」
「……分かったから早く着替えてきなよ」
留守番をさせられる子供みたいな注意を受ける。更衣室の中に消えていく彼女を手を振って見送った。
「はぁ…」
去年同様、様々な衣装に身を包んだ人達をそこら中を歩いている。しかし直視は出来ない。
見られる為にコスプレをしているのに注目してはいけない気がしてならない。よく分からない罪悪感が湧き出していた。
「お待たせ~」
「ちょ……それ何、それ!」
「え? どしたの?」
そして15分ほど待たされた後、全身黒の衣装に身を包んだ華恋が姿を現す。ただし予想を遥かに上回る露出仕様で。
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