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「テンションやばいわ。楽しすぎ、デヘヘヘヘ」
「ヨダレ垂れてるよ」
「おっと、うっかり!」
それから2人で当てもなくブラブラと歩く。時には撮影をお願いし、時には撮影を頼まれ笑顔を振りまきながら。
声をかけてきたのが女性、もしくはカップルなら何とも思わない。しかし相手が男だとどうしても身構えてしまった。
下心満載の目で舐めまわしているんじゃないか。スカートの中を盗撮しようと企んでいるんじゃないか。心の中で様々な思惑と葛藤していた。
「あっ、もずくちゃん発見」
「ん?」
しばらくすると声を張り上げた華恋が突然駆け出す。その先には似たようなコスプレ衣装に身を包んだ集団がいた。
「ふぅ…」
どうやら去年も顔を合わせたお友達らしい。自分は彼女達と面識が無いのでその場に留まった。
「颯太いないなぁ」
同じく1年前にバッタリと出くわした知り合いがどこにもいない。見逃しているか、それとも来ていないのかは不明だが。
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