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「私、個人を特定されるような情報は載せてないから大丈夫。写真アップする時もウィッグ被ってるし」
「でもバレる可能性だってゼロじゃないでしょ? 何て事してるのさ」
「む…」
幸せをひけらかしたい気持ちは充分に理解出来る。自分だって出来る事ならそうしたい。だけどしてはいけない。そういう自慢が出来ない関係性だからこそ今まで苦しんできたのだから。
「そ、そこまで怒らなくても良いじゃん」
「だからってやって良い事と悪い事があるって」
「分かってるってば。だけどさぁ…」
彼女が口を尖らせながら文句を連発。言葉では受け入れていたが表情は明らかに納得していない物だった。
「とにかく、これからは軽々しく口にしないでくれ。お互いの為に」
「……はぁ~い」
「ふぅ…」
あまり説教ばかりするのも可哀想なので適当に打ち止め。せっかくなので楽しむ方向に意識を切り替えた。
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