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「あっつぅ…」
窓もカーテンも閉められた部屋はサウナ状態に近い。鞄をソファに置くのと同時にクーラーの電源を入れた。
「どっか適当に腰掛けてて。なにか飲み物持ってくるから」
「あ、はい。ありがとうございます」
テレビの電源も入れた後は洗面所に向かってベタついた肌を洗う。朦朧としていた意識を覚ますように。
「ん~」
続けてキッチンに寄って冷蔵庫の中を物色。サイダーの缶ジュースが1本だけ入っているのを見つけた。
「……お茶でいっか」
紙パックを取り出して2つのグラスに注ぐ。こぼさないように気を付けて。
「はい、お待たせ。飲んでいいよ」
「ありがとうございます」
氷を3個ずつ加えるとリビングに帰還。クーラーの前で両手を広げていた女の子に声をかけた。
「んぐっ、んぐっ、んぐっ…」
「ぶはあぁぁーーっ!」
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