2.天使と悪魔

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 2人でキンキンに冷えた麦茶を一気飲み。よほど喉が乾いていたのか彼女のグラスの中身はあっという間に空になった。 「おかわりいる?」 「え~と…」 「遠慮しなくても良いよ。まだあるから」 「ありがとうございます」  半ば強制的にグラスを奪い取る。再び麦茶を注ぐとテーブルの上に置いた。 「チャンネル変えていいよ。はい」 「大丈夫です。特に見たい番組とかないので」 「そんなに気を遣わなくても。好きなアニメとかドラマとかさ」 「この時間ってワイドショーかサスペンスドラマしかやってないんですよね。だからいつも退屈なんですよ」 「あ、そっか」  普段ならこの時間帯はバイトか、家にいてもゲーム三昧。基本的に主婦層に向けての番組だらけなのでテレビを視聴してる事が少なかった。 「んしょっと…」  一段落ついた後は自室でベトベトのシャツを脱ぐ。いつもならシャワーを浴びるのだが今日は着替えるだけで終了。
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