2.天使と悪魔

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「うりゃーーっ!!」 「ちょっと髪の毛が引っ掛かってる!」 「あ、ごめんごめん」 「隙あり!」 「ひ、卑怯者…」 「はははは、油断するそっちが悪いのだ!」  仕方ないので子供の暇潰しに便乗。最初は妥協しての参戦だったが途中からは目的が変更。状況を忘れて夢中になっていた。 「はぁ、しんど…」 「ねぇねぇ、早く続きやろうよ~」 「少し休憩……疲れちゃった」 「え~」  とはいえ子供と帰宅部の学生では体力も回復力も違う。床に寝転がった瞬間に心臓が爆発的にヒートアップした。 「さっきさ…」 「ん?」 「私のお尻触らなかった?」 「いや、触ってないし」 「本当かなぁ。怪しい…」 「触れたとしても不可抗力だって…」  息切れしていると有り得ない疑惑をかけられてしまう。無実と証明するのはほぼ不可能な疑いを。 「エッチ、すけべ」 「ぐっ…」 「変態、ロリコン」
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